紙と透明テープで幾重にも積み重ねて作られた彼서양화가 송광익,송광익 작가,송광익 화백,한지작가 송광익,한지추상화가 송광익,KOREA PAPER,宋光翼,SONG KWANG IK,ARTIST SONG KWANG IK)のレリーフ化された黒色の構造物にはシャーマニズムの香りが秘めて出る。一連の不規則に裁断されたこの黒い突き出た物は縦にまたは横に羅列され、一定のパターンを維持しているがそれらの断面は細密な秩序と深い沈黙で“體化”され裁断となる。

非行為的な変化と定型で順序だてされたこの堆積物は、視覚的経験に対する疑懼心を呼び起こすと同時に宗教的畏敬感から厳粛でかすかに神秘で禁欲的である。羽毛のように柔らかいが断固とした薄い黒色のキャンバスは、際限的で自由であり視覚を撹乱させながら高度に整った芸術の自律性を黙示的に啓示している。

 

視覚的に厳正で、触覚的に誘惑的な、それはハロルド・ローゼンバーグ(米国の美術評論家)の「絵画は事物を描く事ではなく絵画自体がすなわち事物になる」と言うのと同じく彼の絵画的事物は周辺の空気を微細に揺るがせ大波がうねっているようになる。今、その大波は人間心理の内面に浸透しまた反響するエネルギーの発源地として“接神”のテクノロジーになる。

△金永世(김영세 미술평론), <宋光翼個展, ポンサン文化会館(봉산문화회관), 2005>